在来植物は、その土地の環境に適応していて、そこで発生しやすい害虫や病気に対して抵抗力があります。また、手入れや水やりが少なくてすみます。
昆虫などの小さな虫は、その地域の在来植物と共に長い時間を生きています。動物たちも、在来植物や、その地域に生息する昆虫や様々な虫を食べて生きています。つまり、動物の多様性は植物の多様性と密接に関連するわけです。脈々と続く生態系を壊さないように、地域それぞれの固有の環境を守りましょう。
在来種の植物は、園芸品種に比べて根を深く広く伸ばします。張り巡らされた根は土を分解し、空気と水の流れのよい、健やかな土中環境を育ててくれます。
【ファーストステップ】
土中環境の改善を目指して、シンボルツリー・高木として在来種の樹木1本を育てる。
※樹木の選び方
・近くの神社(鎮守の森)で育っている樹木と同じ種を取り入れる
・自治体などが出している地域の在来植物リストを参考にする
地域には、それぞれの環境に則した植物が生息しています。環境の違いが地域ごとの固有の植物構成を作っています。そこに繁殖力の強い外来種が持ち込まれると、人が制御できずに広がり、元々その地域に生息していた植物の生息域が脅かされて、消えてしまうことがあります。
植物の構成が変わると、その植物を食料とする小さな虫たちにも影響を及ぼします。生息する小さな虫たちが変わると、それらを食料とするクモ・トカゲ・カエル・カマキリ・・・たくさんの生物に影響を与えます。地域固有だったはずの環境が少しずつ変化していってしまいます。
生態系を壊さないように、地域それぞれの固有の環境を守っていく為に外来種を取り除く必要があります。
【ファーストステップ】
環境省から出ている 日本の生態系等に被害を及ぼす又は及ぼすおそれのある外来種 生態系被害防止外来種リスト に掲載されている植物を庭から出来るだけ取り除き、新たに庭に取り入れることは避けます。
・生態系被害防止外来種リスト(環境省自然環境局)科名・種名・カテゴリ等からなる一覧表
庭にあるものは、すべて庭に還して土を育てましょう。
農薬、化学肥料は使わないようにして、微生物や、土をつくる生物のための、安全な住処をつくってあげましょう。
庭に生息する虫や雑草の種類が増え、健康な生態系が築かれるようになれば、害虫や病気が大量に発生することがなくなっていきます。
【ファーストステップ】
生物の循環を助けるために、てんとう虫やカエルの冬越し場を造りましょう。
花を咲かせる在来植物を植えましょう。特定の虫と共生する存在として大切な植物です。
益虫のリストを参照し、益虫の保護をしましょう。
いぬ、ネコは、生態系を乱すため、管理し、放し飼いは避けましょう。
【ファーストステップ】
敷地内に降った雨はできる限り土壌に浸透させることを基本としています。そのため敷地内は可能な限り雨水が土壌に浸透しやすい仕上げとすることを推奨しています。土には雨水を濾過する機能があります。その濾過機能を高めるために豊かな土をつくることをファーストステップに掲げました。
【ファーストステップ】