雨水管理

 

 河川や小川を守るため、雨水を大地に浸透させましょう。

 

 

 ・土壌を健康にする。

 

 ・コンクリートやアルファルトを減らし土を増やす。

 

 ・大きな木を植える。

 

 ・屋根に降る雨を土に還す

温暖化や気候変動などの影響で雨の降り方は大きく変わり、一度にたくさんの雨が降るようになりました。山間部では、土砂災害が増え、都市部では、内水氾濫という洪水が頻発するようになりました。

 

山や森に雨が降ると土壌でろ過され、湧き水になったり、川へ注いだりします。川の水は、生き物の命を育み、大地や田畑を潤しながらやがて海へと流れます。一方、都市に降った雨はどうでしょう。アスファルトで覆われた地面には雨が浸透しません。側溝や下水管が処理できる雨量にも限りがあります。一度にたくさんの雨が降ると処理能力を超えた雨水が氾濫し、都市機能が麻痺します。これが内水氾濫です。また、道路や建物は排ガス等で汚れています。こうした汚れをたっぷり含んだ雨水がそのまま河川へ流れ込み、水辺の生態系を脅かしていることも大きな問題です。


土壌の保水機能を高めよう


自宅の庭で取り組むことができる対策があります。それは、土壌の保水機能を高めることです。自分の家や庭に降った雨をすぐに下水や道路わきの側溝に流すのではなく、できるだけ土壌に浸透させることが理想的です。自分の敷地に降った雨は、そのまま大地に還すことを心がけましょう。豊かな土は土壌の保水機能を高めます。そんな土づくりに活躍するのがコンポストです。落ち葉はゴミではありません。やがて土へ還り新たな命を育む大切な肥料となります。豊かな土の中では、水と空気が円滑に循環します。菌類も豊富で土の中でも多様な生態系や形成されていきます。

 

コンポスト

 

庭の中で出る落葉や剪定クズを入れます。

 

落葉や剪定クズは分解され栄養分たっぷりの土になります。肥料として菜園や花壇・植込みスペースで活用し、土を育てます。

 


 

落ち葉マルチング

 

土の上には落ち葉でマルチングをします。

 



コンクリートを使わない床仕上


庭のテラスやアプローチ、駐車場を、雨が大地に染み込む場所にしましょう。

 

■ 砕石・ぐり石敷

遠方から運ばれてくるものでなく、住まいの近くで産出される石材を利用することが望ましい。

 

■ 自然石敷 土ぎめ

自然石は住まいの近くで産出されるものを利用することが望ましい。

下地コンクリート不使用

 


 

■ 透水性平板

下地にコンクリート不使用

 

■ 芝生舗装

コンクリート製の舗装材と芝生を組み合わせたもの



住宅建築での雨水管理


 

■ 草屋根

 

■ 透水性会所



雨水利用に関する情報